糖尿病の予防方法
糖尿病というと、血糖値が高い人というイメージでしょうか?確かに、糖尿病の予防方法として、血糖値を常に正常に保つことは大切です。
ですが、糖尿病というのは生活習慣病の一つ。生活習慣を見直して、生活習慣病にかからないようにすることが一番の予防です。そのためには、血糖値だけでなく、血圧や体重・コレステロールの値も注意しましょう。
血圧が高いと腎臓や脳血管への負担を伴い、脳出血や腎障害の発症頻度が高くなります。また、コレステロールや体重が多いと、血管内腔が狭くなり狭心症や心筋梗塞・脳梗塞を発症します。
では、生活習慣病を予防するためにはどうしたらよいのでしょうか?基本は、昔の生活に戻ることです。
昔は生活習慣病なんて言葉自体がなく、U型糖尿病が出てきたのはここ数十年の話です。
昔は自分専用の車なんてなかったので、移動手段は徒歩か自転車がメインでしたね。冷蔵庫が普及していなかったから、冷蔵庫を開けるとジュースやビールがぎっしり…なんてことはありませんでした。手軽にコンビニスイーツなんてありませんでしたから、ケーキは特別な日のものでした。
全てを昔の生活にするというのは、スピード社会の現代においては無理な話です。ですから、一部だけでも取り入れてみてはいかがでしょうか?食生活は一番に見直してもらいたいところです。
昔は肉より魚や野菜がメインで、タンパク質は肉ではなくて魚や豆類から摂取することが多かったですね。ですから、基本和食の生活をしてみましょう。
外食が多く自宅で料理をしない人は、つい洋食になって野菜も不足しがち。洋食は脂肪・カロリー・塩分どれも多く含まれています。和食のいいところは、同じカロリーであっても、脂肪や糖が少ないことです。
どうしても外食にするのであれば、和食の定食にしましょう。自宅で食べる場合もお惣菜だけで済ませずに、野菜をさっとゆでてスープや味噌汁をとるようにしましょう。
「基本和食+野菜たっぷりのスープ・味噌汁」のルールを守るだけでも、食生活はかなり改善されます。
また、食事は決まった時間にきちんと摂ることを心がけましょう。どうしても残業で帰宅が遅い場合は、定食屋によって済ませる・コンビニのおにぎりを帰宅途中に車の中で食べてしまうことも一つの手です。
野菜不足は否めませんが、夜20時・21時に帰ってきてからどかっとコンビニ弁当を食べるよりよっぽど脂肪分は抑えられます。
家族の有無や仕事環境によってもこれらは変わりますが、基本和食で決まった時間にとるという原則を常に心がけましょう。
現代は、普通に生活しているつもりでも生活習慣病に罹ってしまいます。食事も運動も、いくら健康のためとはいっても無理は続きません。
一昔前の生活を頭に置きながら、自分にできることを日々の生活に組み入れて生活習慣病を予防しましょう。