糖尿病の恐怖

糖尿病の恐怖

血糖値が多少高い程度では、日常生活に支障をきたしません。

 

糖尿病が怖いのは、高血糖の状態が長く続くことで引き起こされる合併症の方です。糖尿病の合併症は命に直結します。

 

糖尿病は、全身の血管を侵す病気です。こう考えると少し怖さも伝わるかと思います。血管は全身をめぐりますから、心臓の血管も脳の血管も傷んでしまったらどうなるか想像ができるのではないでしょうか?

 

血管には太い主要血管から、細い微細血管まであります。まず細いところから障害されていきます。そして大血管にまで障害が及ぶと、心臓の冠動脈や脳・足の血管に動脈硬化をきたします。

 

結果として糖尿病によって、狭心症や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症という下肢の血流障害を起こすのです。

 

また、糖尿病では神経も障害されます。始終しびれを感じ、ひどいと痛みすら感じなくなります。

 

糖尿病による恐ろしい合併症は腎症・網膜症・神経障害の3つです。これを3大合併症と定義されています。

 

これらの合併症は糖尿病という診断が下る前から少しずつ進行していきます。これらの合併症による障害が出て初めて病院を受診するという人もいます。高血糖が困ることはないのですが、合併症による症状は日常生活に支障をきたすからです。

 

細かい血管は、高血糖の影響を受けやすいもの。そのため体内でも特に細い血管を持つ目と腎臓・神経に3大合併症が出現するのです。

 

網膜症は糖尿病の40%の人に合併します。自覚症状を感じる頃にはかなり進行していることが多く、血糖コントロールが悪いと手術をしても失明に至ります。

 

腎症も初期には自覚症状はなく、蛋白尿として現れるくらいです。尿が出にくいなどという自覚症状が出た場合には、かなり進行しているということ。腎症は網膜症や神経症と違って、血液検査や尿検査でスクリーニングすることができます。

 

ですから、健康診断を毎年受けている会社員であれば、腎症として進行する前に本来は予防できるはずなのです。

 

進行してしまって機能を失った腎臓は、人工透析をしなければ毒素を体の外に排出することができず、命を落とします。

 

神経障害は腎症や網膜症よりも早期から出現し、頻度も高い合併症です。初期はしびれから始まり、進行すると温・痛覚、振動覚、触覚の低下が起こります。

 

下肢の動脈閉塞によって血流不足が起こっても痛くないため、足が腐る壊疽という最悪の事態になります。

 

糖尿病は上述の通り血管の病気です。足が腐って切断に踏み切っても、その傷口をふさぐこともできないのです。

 

初期には自覚症状のない糖尿病は、サイレントキラーと呼ばれています。その名の通り、静かにあなたの体を蝕んでいくのです。糖尿病は初期段階であれば、食事と運動で改善することが可能ですが、その時点において自分で気付くことはできません。

 

毎年受けている健康診断や人間ドックで指摘された年が、受診すべき時なのです。その時点で仕事にかまけて放置してしまうと、取り返しのつかない事態になります。

 

糖尿病で恐ろしいのは、合併症。去年の健康診断で要受診と診断されたあなた、もう受診は済みましたか?

 

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