糖尿病は遺伝するか!?

糖尿病は遺伝するか!?

糖尿病には遺伝が関係しているといわれていますが、これは本当なのでしょうか?結論から述べると、あると言って良いですね。

 

そもそもが、日本人自体が糖尿病になりやすい人種であると言えます。

 

多くの欧米人はインスリン分泌能が強く、高カロリーのものを摂り続けても、インスリンの分泌は追い付くことができます。その分細胞内に多量の糖を取り込むことができるので、太ってしまいます。

 

ですが、インスリンが追い付く間は糖尿病にはなりません。日本人はそこまでインスリンの分泌能が強くありません。欧米人ほど太る前に膵臓の方が疲れてしまって、インスリンを分泌できなくなって糖尿病に至るのです。

 

人種以外にも、一つの家族の中でもやはり糖尿病というのは発生しやすいです。ただし、先天的にインスリン分泌障害があっても、インスリン抵抗性(同じ量でもインスリンの効きが悪い状態)が加わらなければ糖尿病には至らないという研究結果も出ています。

 

両親が糖尿病というある姉妹のインスリン分泌能を調べてみたら、二人とも食後に上がるはずのインスリン分泌が障害される追加分泌能が低かったのです。この検査結果から、体質として遺伝が関係していると言えるでしょう。

 

インスリンの分泌能が生まれつき弱いという人は実際にいるのです。ですが、これだけで糖尿病にはなりません。

 

この姉妹のうち、ダンスのインストラクターをしていて規則正しくバランスのとれた食事をしている方は糖尿病ではありませんでした。追加分泌能が低下していても、インスリンの感受性が高いため、インスリン自体が少なくても効きが良いのです。

 

ところが、結婚して家の中でテレビを観ながら間食をする生活をしていた方は、少しずつ太って来ました。そして、インスリンの抵抗性が高くなって効きが悪くなってきます。

 

こうなると、もともとインスリンが少ない体質ですから、その効きが悪くなって血中の糖を細胞内に取り込むことができなくなっていくのです。その結果が生活習慣病による糖尿病です。

 

遺伝というのは確かに存在しますし、生まれ持って糖尿病になりやすい体質はあるでしょう。しかし、インスリンの効きを悪くするような生活習慣をしていなければ、糖尿病にはなりません。

 

結局遺伝してしまうのは、細胞レベルの話というよりはライフスタイルの方が大きいでしょう。

 

運動をせずに食事も偏ったバランス、糖分の多い清涼飲料水を運動時以外にも普通に飲むという生活習慣が親から子に引き継がれれば、それは遺伝による糖尿病ともいえるかもしれませんね。

 

糖尿病の人は、遺伝のせいにしたがります。ですが、糖尿病になりやすい体質だからこそ、ライフスタイルで管理する必要があるのです。

 

子供なら仕方のない面もありますが、大人になったら自分の体は自分で管理するもの。親からもらった遺伝子のせいにしてはいけませんよ。


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